「盲盒」(マンホウ)という言葉を聞いたことがあるだろうか?
Z世代を知るキーワードなので是非ご紹介したい。
「盲盒」(マンホウ)とは?
ブラインドボックスと呼ばれ、日本の福袋に近いイメージである。
中身が見えない「お楽しみ箱」である。
これがZ世代を惹きつけて離さない。
宝くじの様な期待感があり、次から次へと欲しくなる。
親は子供に次々と「盲盒」(マンホウ)をせがまれる。
そんな「盲盒」(マンホウ)市場は、2025年に250億元(約4200億円)に達すると言われている。
「盲盒」(マンホウ)は、文房具やコスメ、石灰の中から発掘する考古学ブラインドボックスまで多岐に渡る。野菜ブラインドボックスまで売っている。
左の写真は、小学生が文具屋さんで
「盲盒」(マンホウ)を選んでいるところ。
パッケージが可愛いので、小学生には大人気である。値段は十数元から数十元まで。同じ商品でも、「盲盒」(マンホウ)になると値段が3倍にも4倍にもなる。
それでも中に何が入っているのか分からない楽しさから、欲しい物が出てくるまで買い続けてしまう小学生が続出している。自分が欲しくない商品や、既に持ってる物が出てきたら友達にあげたり交換したりしている。
こうした消費を支えるのは親であり、無駄遣いに頭を痛めている。過度な消費は子供にも悪い影響を与えるので、最近は社会問題化している。
ブラインドボックスの起源は日本
ブラインドボックスの起源はおそらく日本の福袋である。その歴史は少なくとも1980年代まで遡る。
中国でもさまざまな形のガシャポンやブラインドボックスなどが登場したが、ブラインドボックス自体の人気に火が付いたのは2019年からだ。
加熱する「盲盒」(マンホウ)市場と問題点
例えば、動物の「盲盒」(マンホウ)も出てきた。これは「返品はできない」、「買ったら消費者が責任を持って飼わなければいけない」といった不利な条件が付けられており、消費者利益が守られていないとの指摘を受けている。
消費者協会が注意喚起
今、「盲盒」(マンホウ)が、中国消費者協会から注意喚起の指摘を受けている。中国消費者協会は国の管理に置かれた民間団体だ。
指摘内容は主に2点だ。「盲盒」(マンホウ)は過度に射幸心を煽るようなマーケティングをしており消費者が「中毒」になりやすい。製品の品質保障が難しい。
2021年1月26日、中国消費者協会の公式ウェブサイトは、「一部の事業者がブラインドボックスを使用して在庫を清算し、消費者の権利と利益を侵害し、市場を混乱させている」と指摘した。消費者にむやみに「盲盒」(マンホウ)を購入しないよう注意喚起を行なっている。
Comments