今回は、中国のバレンタイン事情をご紹介する。中国も2月14日がバレンタインデーであるが、しかし、日本とは異なり、男性が女性に花をプレゼントする日である。実はヨーロッパやアメリカも、バレンタインデーは、男性が女性に花を贈る日である。日本は、洋菓子店がチョコレートを送るという商戦を始めたので、「女性が男性にチョコを渡す」という独自な文化が残った。
バレンタインデーの日のオフィスは百花繚乱
では中国では、バレンタインはどの様な盛り上がり方をするのか?まず、基本的に、バレンタインデーは、男性が意中の女性に花を送る日だ。バレンタインデーが平日の場合、花は女性が務めるオフィスに届けられる。ここで当然の事ながら、競争が起きる。「誰に届けられた花が立派か?」「私の彼氏はどれだけ立派な花を持ってきたのか」という競争が起きるのだ。写真で分かる通り、オフィスの中に花を届ける事はできないので、入り口の所に花が並べられる事になる。そうなると、他人の花も見えてしまう。そして必然的に競争となる。「誰がどれだけ愛されているか?」という戦である。結果、写真の様に、どこに自分の花があるのか分からないという状態になる。
バレンタインデーの悲哀
そんな華やかで明るい印象のバレンタインデーだが、裏の面もある。男性と女性の心のすれ違いだ。男性が「好きだ」という思いを込めて花を送り、もらう方の女性は、「なんであなたから花をもらわないといけないの」という事が生じる。結果、「いらない花」がたくさん生まれてしまう。花の末路は、写真の通り。街のゴミ箱に、無造作に、たくさんの花が捨てられている。これも中国のバレンタインの風物詩。街角に捨てられた花の包装の凝っていること。相当な値段を払って買っているはずだ。今年もバレンタイン狂想曲が流れている。
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